05/17 Vtuberの大手プロジェクト「にじさんじ」を運営しているいちから株式会社が社名変更、およびコーポレートロゴをリニューアルしたこと公式Twitterにて発表しました。

- 新社名:ANYCOLOR株式会社(読み:エニーカラー)
- 英表記:ANYCOLOR Inc.
新社名の”ANY”には以下の意味があります。
意味:どんな…でも、どれでも…、だれでも…、任意の…、どれほどの…でも、無限の、いくらでも、いくつでも、すべての、少しも(…ない)
幅広い意味でとられる単語ですが、コーポレートサイトには以下のように記載されています。
エンターテイメントに変化が起きている
消費者と創作者が共にコンテンツを創る「共創」の時代が到来した。
消費者と創作者が共にコンテンツを創る「共創」の時代が到来した。
たとえば、配信中のコメントがコンテンツを面白くする。
たとえば、本気で遊び、本気で楽しむ姿が面白いコンテンツになる。
個性や多様性が発揮されることで、コンテンツがもっと面白くなっていく。
そう信じて当社は歩みを進めてまいりました。
そして今、我々はそんなエンターテイメントを文化として広げ、
次なるステージへと飛躍したいと考えています。
「共創」を通じて、より多様なエンターテイメントの可能性を追求する
1COLORから、ANYCOLORへ。
会社という真っ白なキャンバスに、共に未来を描いていこう。
ANYCOLOR株式会社(ANYCOLOR Inc.)
※以下からは私の主観が入ってきますが、ご了承ください。
1.時代に合わせた最先端を走る

にじさんじはVtuberプロジェクトとして発足した企画でもなければ、いちから株式会社はVtuberタレント事務所として起きた会社でもありません。
最近にじさんじを知った方はご存じでない方も多いかと思いますが、実はにじさんじ、もといいちから株式会社はアプリ開発を目的として発足したプロジェクトです。
丁度この頃、AppleからiPhone Xが発売になりVtuberアプリというのが多数で回った時期でもあります。というのもこのiPhone Xから顔認証システムが追加され顔や表情のトラッキング精度が上がったことから、スマホ1つでVtuberとして配信ができるというアプリが開発されだした時期となります。にじさんじアプリについても最初はiPhone X向けバーチャルライバーアプリ「にじさんじ」として売り出していました。
この時すでにキズナAIさんや、四天王の皆さんなどは活動して知名度を獲得していましたから尚更、Vtuberとして配信してみたいという人が多かった時期だと思います。
にじさんじについても「誰でもスマートフォン1つでVtuberに気軽になれるし、配信ができる」というコンセプトから始まった企画で1期生はそのプロモーション活動として集められたメンバーだったんですよ。
ちなみにYouTube LiveやMirrativなどと同様の配信プラットフォームも独自開発していた時期もあったとか。
ただ配信プラットフォームは既に大手が立ち上げたプラットフォームがあり、Vtuberアプリに関しても多数リリースされた時期でした。また1期生ライバーが思わぬ反響を呼び、知名度を上げたことからいちから株式会社は方針転換!
アプリ開発からライバープロジェクト運営へとシフトしていきました。
2.新しい世界、新しい体験を提供する

いちから株式会社のプロジェクトとしてもう一つ、忘れてはいけないのが「ユメノグラフィア」
キャスのVtuberとVR空間の中で、お話ししたり遊んだりすることのできるサービスです。
テーマは「A new world like a dream.夢のような、新世界を。」
2人だけの特別な空間で、現実よりも程よい距離で、個性豊かなキャストたちと夢のような体験を。
実際にVRでキャストとお話しできるサービスは今ではかなり増えてきたように感じます。
ただこのプロジェクトを2019年に、しかもこの規模で展開しているのはいちから株式会社が先駆者なのではないでしょうか?
またこういうサービスはなかなか受け入れられずサービス終了ということも多い中、にじさんじ運営で培ってきたVR技術やエンタメ知識を活用して、コロナ禍の真っ最中でも大好評営業中とのことです。
ユメノグラフィアは現在38名のキャストさんが所属しており、予約チケット購入で体験できます。
コロナ禍の中で家から外に出られず、在宅ワークで人と話をしたり悩みを相談する相手がいないという方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか?
3.旧ロゴと新ロゴに込めた思い

いちから株式会社の旧ロゴはサイコロの形をしており、1の目が出ているロゴとなっています。
このロゴには以下の思いが込められているようです。
エンターテイメントを常に先駆者として挑戦し続けるという決意と覚悟を表現したもので、サイコロを用い、エンターテイメントの「1」を表現している。世界最古の賭博道具であるため、熱狂する楽しみの「原点」を表すモチーフとしている。世界的に周知されているサイコロは、グローバルに展開・認知されていくイメージがデザインされている
いちから – Wikipedia
まさにいちからエンターテイメントを創造していく、そういう覚悟のロゴです。
常に先駆者としてエンターテイメント、コンテンツを提供していくという覚悟を現しているとのことで、実際にいちから株式会社が辿ってきた道のりを体現しているのがこのロゴかと思います。
そして新ロゴ”ANYCOLOR”のロゴが下記のモノです。

第一印象は「おしゃれになったなぁ…」と「全体的に色味がないな」と思いました。
まず最初に社名が英語になったのは海外展開への下準備だと思います。実際、つい数日前「NIJISANJI EN」の3人がデビューしたところですし、今後は海外への展開にもより力を入れていくことを示している部分かと思います。
またANYという言葉は冒頭でもご紹介したように様々な意味がありますが、「誰でも…」や「どんな…」などの意味があり、私の解釈では「誰もが輝ける色を探して、どんな色にもなれる」というのがコンセプトか思っています。
実際にロゴのデザインが白と黒を基調としているのにも、どんな色にも染まれて染められるという意味にもとれるのかと思っています。
公式ではこのように記載されています。
ロゴに込めた想い
いちから株式会社は「ANYCOLOR株式会社」へ社名を変更いたします。|ANYCOLOR株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
当社「ANYCOLOR」は、真っ白なキャンバスの上にさまざまな色で描いていくように、多彩なタレント、従業員とともに多種多様なエンターテイメントを生み出す決意を表現した新たなロゴを制作いたしました。
ロゴの主な仕様
いちから株式会社は「ANYCOLOR株式会社」へ社名を変更いたします。|ANYCOLOR株式会社のプレスリリース (prtimes.jp)
キャンバスをモチーフとしたロゴの枠組みは、一般的に使用されているキャンバスの1つであるP型(1:1.414)サイズを採用。また、使用用途に合わせて背景色や枠の大きさを一定程度自由に変更出来る「Dynamic Identity」といたしました。
おおよその見たときの解釈とは一致していますが、一つ大切だと感じたのは「多種多様なエンターテイメント」という点ですね。
いちから株式会社は「先駆者としての覚悟」でしたが「エンターテイメントを生み出す決意」となっています。
大した差はないようにも思えますが、いちからが先駆者として築き上げた土台を元にさらに一歩踏み出した新たなステージで新たなエンターテイメントの可能性を見出していく…そんな決意を感じました。
実際、先月CCOである岩永さんはいちから株式会社を退社し、新たに「yokaze」を立ち上げ元々いちからにて運営していたアイドルグループ「SLEE」を「yokaze」にて運営していくなど新体制での経営を開始しています。
4.今年はVtuber業界にとっても変革の年かも…?
本日は”ANYCOLOR”の社名変更について記事を作成させて頂きました。
Vtuber飽和時代ともいわれている今ですが、Vtuberも増えれば勿論リスナーも増えています。
特に最近では変わった配信や、サービス展開にて知名度を上げたりビジネスをしている個人勢やVtuber事務所も多数ある状況です。
もう遅いとか、自信ないとかで諦めないで欲しいです。
移り変わっていく業界だからこそ、いつどんな時にチャンスがやって来るかわかりません。
ただ一つ言えることは、始めないとチャンスは転がり込んでこないということ。
先駆者として活動するのは勿論凄いことですが、今までVtuberさん達が作り上げてきた土台に乗っかるのも私は悪い事じゃないと思っています。
悩んでいる人は、事務所への応募してみるだけでもいいかもしれませんよ?
事務所って難しそうだなと思えば、趣味で配信するのもお薦めかと思います。
とはいえ、中々難しいことは百も承知なのでSNSで情報を集めてみたり配信を研究してみたり…何ならコメント欄に残してもらっても構いません。
売名という呼び方は嫌いなので、宣伝だってご自由に!

今からのデビューでも遅くない!1歩踏み出したらあなたはもうVtuberだ!
〇にじさんじメンバーの紹介記事もぜひ